PURPOSE
AI活用を加速するOSSのノーコード開発ツール
AIエージェントからデータを扱う、社内のデータで答えるチャットボットを作る、業務の中でAIに翻訳・要約させる、AIでアプリを作る。オープンソースのローコード開発ツール「プリザンター」は、MCPサーバを組み込み、RAGサービスやAIのAPIともつながります。自社のサーバーで動かし、社内のAIと組み合わせることもできます。
プリザンターとAIを組み合わせる4つの活用例
プリザンターの設定はJSONで書き出せ、データはAPIやMCPで読み書きでき、サーバスクリプトから外部のAPIを呼び出せます。この開かれた作りが、AIとの連携に向いています。つなぐAIは自由に選べ、社内で契約しているAIサービスも、自社で動かすAIも使えます。
1. 生成AIで業務アプリを作る(サイトパッケージ)
作りたい業務を伝えるだけで、AIがアプリの設計図を書きます。プリザンターのアプリは、フォルダやテーブル、項目、リンク、サマリやルックアップまでをまとめて「サイトパッケージ」というJSONのファイルにでき、インポートすれば同じ構成のアプリがそのまま動くからです。
- 手元のテーブルをエクスポートしたサイトパッケージを見本としてAIに渡し、作りたい業務を伝えると、AIが同じ形式でサイトパッケージを作る
- インポートすれば、テーブルや項目、一覧がそろったアプリがすぐに動く
- 「承認の欄を足して」「部署ごとに分けて」と頼めば、AIがアプリを作り直す。画面から自分で手直しもできる
AIに渡す指示の例
添付したJSONは、プリザンターのサイトパッケージです。これを見本に、同じ形式で「備品の貸出管理」のサイトパッケージを作ってください。
項目は、備品名・管理番号・借りた人・貸出日・返却予定日・状況です。状況の選択肢は「貸出可」「貸出中」「修理中」の3つにしてください。一覧には、返却予定日の近い順に並べるビューを1つ作ってください。
ユーザマニュアル:サイトパッケージ/サイトパッケージのエクスポート/サイトパッケージのインポート
2. AIエージェントからプリザンターを使う(MCPサーバ「Pleasanter MCP」)
プリザンターには、AIとつながるMCP(Model Context Protocol)サーバ「Pleasanter MCP」が組み込まれています。Claude DesktopやVisual Studio CodeなどのAIエージェントに、社内SEに頼むときのような自然なことばで話しかけるだけで、画面を開かずにプリザンターのデータを探したり、書き込んだりできます。
- 「今月受注予定の商談を一覧にして」と頼むだけで、AIがレコードを探して集計する
- 「この内容で問い合わせを登録して」「状況を完了にして」と、レコードの作成・更新・削除もことばで
- よく使う一覧(ビュー)の作成・更新・コピーや、レコードに関連するメールの送信までAIに任せられる
- テンプレートを指定して、新しいサイトを作ることもできる
- 他のMCPサーバと並べて設定すれば、AIエージェントから複数のシステムを横断して使える
設定例:AIエージェントからPleasanter MCPにつなぐ
プリザンター側は、設定ファイル McpServer.json で Pleasanter MCP を有効にし、使う人のAPIキーを発行します。AIエージェント側は、MCPサーバの設定ファイルに次の数行を書くだけです。URLにはプリザンターのMCPサーバエンドポイントを、APIキーはヘッダに入れ、値は環境変数(ここでは PLEASANTER_API_KEY)に置きます。Claude Desktop、Visual Studio Code のほか、MCPに対応した他のAIエージェントでも使えます。
{
"mcpServers": {
"pleasanter": {
"command": "npx",
"args": [
"-y",
"mcp-remote",
"http://{サーバ名}/{パス}/mcp",
"--transport",
"http-first",
"--header",
"X-API-Key:${PLEASANTER_API_KEY}",
"--allow-http"
]
}
}
}
ユーザマニュアル:Pleasanter MCPをClaude Desktopで使う(設定ファイル)/Pleasanter MCPをその他のAIエージェントで使う/Pleasanter MCPを使う
すでに他のMCPサーバを設定しているときは、同じ "mcpServers" の中に "pleasanter" を書き足します。
3. サーバスクリプトからAIに翻訳・要約させる
いつもの業務の画面に、AIを組み込めます。サーバスクリプト(「サーバースクリプト」とも表記されます)の httpClient で外部のAIのAPIを呼び出し、返ってきた翻訳や要約をそのまま項目に書き込めるからです。使う人は、いつもどおりレコードを保存するだけでAIの恩恵を受けられます。
- 海外からの問い合わせを、登録と同時に日本語に翻訳して保存する
- 長い報告や議事録を要約し、一覧で要点だけを見られるようにする
- つなぐAIは自由に選べる。社内で契約しているAIサービスも、自社で動かすAIも、APIがあればそのまま使える
コード例:保存するときに本文をAIに送り、結果を項目に書き込む
レコードの本文(Body)をAIのAPIにPOSTし、返ってきた要約を説明A(DescriptionA)に書き込む例です。サーバスクリプトの条件は「作成前」と「更新前」にします。接続先のURLとAPIキーは、使うAIのAPIに合わせて書き換えます。
// 本文(Body)をAIのAPIに送り、返ってきた要約を説明A(DescriptionA)に書き込む
let data = {
text: model.Body
}
httpClient.RequestUri = 'https://servername/api/.....';
httpClient.RequestHeaders.Add("Authorization", "Bearer " + "X2kKRHGI495Y.......");
httpClient.Content = JSON.stringify(data);
let response = httpClient.Post();
if(httpClient.IsSuccess) {
// 返ってくるデータの形は、使うAIのAPIに合わせて取り出す
model.DescriptionA = response;
}else{
context.Log('Error: (' + httpClient.StatusCode + ')' + response);
}
ユーザマニュアル:サーバスクリプト:httpClient.Post/サーバスクリプト:httpClient/サーバスクリプト:model
先行して導入したチームでは、少なく見積もっても月間約18時間の業務削減につながりました。

4. RAG連携で、社内データに答えるチャットボットを作る
プリザンターにためた業務データを、そのままAIの知識にできます。RAG(検索拡張生成)は、生成AIが社内のデータから関連する情報を探して答えるしくみで、プリザンターはテーブルのレコードをRAGサービスへ自動で受け渡します。
- FAQや問い合わせの対応履歴、社内規程をもとに、社員やお客様の質問に答えるチャットボットを作れる
- レコードを作成・更新・削除すると自動で反映されるので、チャットボットの知識がいつも最新
- DifyやOpenAIとは自動で連携できる。どの項目をどんな書式で渡すかも、テーブルごとに決められる
- マークダウンファイルにも書き出せるので、ほかのRAGサービスにもデータを渡せる
ユーザマニュアル:RAG連携/Difyに連携する/OpenAIに連携する/マークダウンファイルを出力する
AIからの操作を、記録して管理できる
「AIに社内のデータを触らせて大丈夫か」という情報システム部門の問いに、プリザンターは記録と制御のしくみで応えます。
- 使う人ごとのAPIキー:APIキーはユーザごとに発行するので、AIエージェントはそのユーザとしてプリザンターにアクセスします。
- MCPログ:Pleasanter MCPへのリクエストとレスポンスを、データベースに記録できます。いつ・どのユーザが・どのツールを使い・どこから操作したかを、特権ユーザが「MCPログ」の画面で絞り込んで確かめ、CSVに書き出せます。
- 読み取り専用モード:設定ひとつで、AIからはデータを読むだけにできます。登録や更新、削除などの書き込みはブロックされるので、まずは参照だけで始めるといった段階的な導入ができます。
- レートリミット:一定時間内のリクエスト回数や同時に実行する数を、APIキーごとに制限できます。
- RAGにも権限どおりに:RAG連携で書き出す文書は、レコードを更新したユーザの権限で作られ、そのユーザが見られない項目は空欄になります。
ユーザマニュアル:Pleasanter MCPを運用する/MCPログ管理機能/McpServer.json
社内のAIとつないで、データを社外に出さずに使う
プリザンターは、日本国内で開発されているオープンソースのローコード開発ツールです。自社のサーバーや自社で契約したクラウドで動かせるので、AIに渡すもとのデータを自社で管理できます。さらに、つなぐAIも自社の環境に置けば、業務データを社外に出さずにAIを使えます。
- RAG連携の接続先は自由に指定できます。社内に立てたDifyにつなげば、ナレッジベースも社内に置けます
- サーバスクリプトの httpClient は、社内で動かしているAIのAPIも呼び出せます
- プリザンターは初期設定ではAPIの呼び出し回数に上限がないので、AIエージェントやRAGで回数を気にせずデータを活用できます
- Community Editionは、利用者の人数や期間の制限なく無償で使え、商用利用もできます
Pleasanter MCPはバージョン1.5.2.0から、RAG連携は1.5.8.0から使えます。
SI企業の方へ:お客様の業務データにAIを組み合わせる基盤に
お客様の業務データにAIを組み合わせる案件を、プリザンターを基盤に組み立てられます。業務アプリはノーコードで素早く作り、AIとの連携はMCP・RAG連携・サーバスクリプトの標準の機能でつなぐので、作り込む部分を小さくできます。
- オープンソースなので、お客様の環境(オンプレミスや自社で契約したクラウド)に構築して提供できます
- 認定パートナーになると、プリザンターの導入支援やユーザーサポートを自社のサービスとして提供できます
- MCP・RAGの検証を計画から進めたい場合は、開発元の技術支援サービス(生成AI・PoC支援)を使えます
プリザンターとAI連携のよくある質問
無料で使えますか?
オープンソースのCommunity Editionは、利用者の人数や期間の制限なく無償で使え、商用利用もできます。本番で安心して運用するための年間サポートサービスは有償です。
年間サポートサービス
どのAIサービスとつながりますか?
Pleasanter MCPは、Claude DesktopやVisual Studio Codeのほか、MCPに対応したAIエージェントから使えます。RAG連携はDifyとOpenAIに自動で連携し、ほかのRAGサービスにはマークダウンファイルでデータを渡せます。サーバスクリプトからは、APIを持つAIサービスを呼び出せます。
業務データはAIの事業者に渡りますか?
データを渡す先は、自社で選んだAIだけです。MCPではAIエージェントが、RAG連携では設定した連携先が、サーバスクリプトでは呼び出したAPIが受け取ります。社内で動かすAIやRAGサービスを連携先にすれば、データを社外に出さずに使えます。
AIからの操作はどう管理できますか?
AIエージェントは、APIキーを発行したユーザとしてアクセスします。Pleasanter MCPへの操作はMCPログに記録でき、読み取り専用モードやレートリミットで使い方を絞れます。RAG連携で書き出す文書は、レコードを更新したユーザの権限で作られます。
Pleasanter MCPを運用する
社内で動かしているAIとつなげますか?
はい。RAG連携の接続先は、社内に立てたDifyなどを指定できます。サーバスクリプトの httpClient からは、社内のAIのAPIを呼び出せます。プリザンター自体もオンプレミスで動かせます。
オンプレミスで使えるノーコード・Webデータベース
どのバージョンから使えますか?
Pleasanter MCPは1.5.2.0から、レコードの作成と削除は1.5.3.0から、テンプレートを指定したサイトの作成とRAG連携は1.5.8.0から使えます。サーバスクリプトの httpClient は1.2.16.0からあります。
Pleasanter MCPを使う
お役立ちコンテンツ
プリザンター(Pleasanter)をより便利に活用するための学習・サポート情報をまとめています。
初心者から運用担当者まで、実践に役立つノウハウや事例をご紹介。
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お悩み解決動画
皆さまからお寄せいただいたプリザンターのお悩みを動画で解決します。
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関連ブログご紹介
プリザンターに関連したバラエティに富んだブログ記事の新着をお届けします。
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ユーザマニュアル
はじめて触る方向けの基本説明からカスタマイズに必要な開発者向け情報まで。
プリザンターの導入をご検討中の方へ
プリザンターとAIをどう組み合わせるか、構成や費用、進め方など、お気軽にご相談ください。
