高まるクラウド需要とプリザンター。「Pleasanter powered by FJcloud」の場合。



プリザンターは、数百種類のテンプレートを用いて、様々な業務アプリを簡単に作成することができる国産オープンソースのローコード開発プラットフォームです。これまでExcelやメールで行っていた管理業務をWebアプリ化することで一元管理し、快適な情報共有環境を構築し業務効率を図ることが可能です。ローコードで開発ができ、ほとんどノンプログラミングで構築できることから情報システム以外の部門での導入のハードルが低く、またクラウド環境でもオンプレミス環境でも利用できることもポイントです。
今、企業の情報システムは急速にオンプレからクラウドへと移行しています。この傾向はここ数年にわたっていますが、特に2020年は感染症対策によるテレワークの急速な進展から、在宅から企業内の情報資源に接続するニーズも増加し、セキュリティ対策が比較的容易に実現できるクラウド利用が急速に進みました。また比較的高コストのイメージだったクラウドサービスもこれまでになく低価格化が進んでおり、運用コストを考えればオンプレミスと大差なくなっています。こうした状況を背景にして、プリザンターを最新のクラウド環境である「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」上のサービス「Pleasanter powered by FJcloud」で稼働させるメリットについてもご紹介します。


オンプレミスとクラウド


まずオンプレミスとクラウドのそれぞれの特徴やメリット、デメリットについて簡単に整理しておきたいと思います。

オンプレミス(on-premises)


一般に「自社の中で情報システムを保有し自社内の設備によって運用する」ことをオンプレミス(オンプレ)と呼んでいます。premises(複数形)は、建物や構内という意味で、それを語源として情報システムの分野で「オンプレミス」というキーワードができました。
オンプレミスのメリットとしては、自社内に設備を持っているために、ニーズに応じてカスタマイズがしやすいことが挙げられます。反面、初期構築コストや構築期間が多く必要になり、障害発生時には自社の人員リソースで対応しなければならないところが課題となっていました。


クラウド(cloudc computing)


クラウドは、インターネットなどのネットワークに接続された事業者のサーバーが提供するサービスを、企業や個人がネットワーク経由で使う形態です。自社でサーバーやネットワークを購入したり準備したりする必要がありません。メリットとしては、スピーディに初期コストを抑えて環境を構築できること、サーバースケールやスペックの変更が容易であることや、障害対応を事業者サイドに任せられることなどが挙げられます。

成長するクラウド市場


こうしたクラウドの持つ特徴を背景として、近年企業内の情報資源をオンプレからクラウドに移行する傾向が高まっています。クラウド需要増の背景としては次の要因が考えられます。

クラウド需要増の要因

・クラウドサービスの低価格化が進んでいること(後述)
・企業の関心が単なるIT効率化からデジタルトランスフォーメーション(DX)へ向かっていること
・クラウド対応の新技術が次々と登場していること
→「仮想デスクトップの導入」、「コンテナ環境」「セキュリティ機能やサービスの強化」「マネージドサービス拡充」など)
・COVID-19拡大によりテレワークが進展したこと

市場の成長


2019年度のクラウドサービスの市場規模は2兆3572億円(前年度比21.4%増)と大きく拡大しました。また、2024年までの市場全体の年平均成長率は18.4%という高水準になる見通しです。オンプレからクラウドへの移行が進むにつれて、企業ではクラウド利用を前提としたシステム開発を進める環境が整いつつあり、クラウドシフトに弾みがついています。この傾向は大手企業ほど顕著になっています。

(参考資料)
国内クラウド市場は2024年に5兆円超え
「国内クラウドサービス需要動向調査」(MM総研 2020年5月時点)
https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=434

「オンプレよりもクラウドは高い」は幻想


オンプレに比べてこれまでクラウドがなかなか浸透しなかった理由に、「オンプレに比べてクラウドは高コスト」というイメージがあったことが挙げられると思います。特にクラウドサービスを運営する企業の設備は大規模であり、利用者もこれまで大手企業が圧倒的に多かったということが影響したと思われます。実際にサービス利用料も比較的高かったというのも事実です。
しかし、状況は変化しています。クラウドでは初期コストが抑えられることに加え、運用コストについてもオンプレと大差がないか、むしろ安くなってきています。特に中規模以下の企業でオンプレを採用しても、専従の情報システム部門が未整備の場合には、実運用が始まってから運用コストが掛かり、中途でクラウドに移行する事例が増えています。大半のベンダーでは、こうしたユーザー企業の期待に対応すべく、自社の提供するクラウドサービスの低価格化や、セキュリティ/ネットワークの強化を進めています。

クラウドサービス「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」


具体的な事例として富士通のクラウドサービスである「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」(FJcloud-O)を取り上げてみたいと思います。FJcloud-Oは、富士通が培ってきた基幹システム運用のノウハウや顧客の声を反映して、企業情報資産のクラウド化を実現するサービスです。基幹システムのクラウド化を検討する全ての顧客に向けて、高信頼・安心安全なクラウド環境を提供、また顧客の環境に応じて段階的に移行することでリスクを抑えながら最適なHybrid IT環境を実現します。ITシステムに求められるセキュリティや可用性など、要件に応じて共有型・専有型が選択可能なモデルを用意し、利便性・俊敏性と、安全性・カスタマイズ性を兼ね備えることで、顧客のDXをサポートします。

FJcloud-Oには以下の特徴があります。
・サーバーやストレージ、ネットワークなどのハードウェアやインフラを顧客に提供するIaaS(※)
・国内のデータセンターから提供する国産クラウドとして、データの国外流出リスクを最小化
・最新技術を活用した高信頼なアーキテクチャにより、業務無停止に向けた信頼性を追求
・顧客が安心して利用できる透明性の高いサポートを提供
・大幅な低価格化

→FJcloud-Oでは、2020年11月1日より顧客のDX加速に向けたサポートをさらに強化するべく提供価格を最大で63%引き下げ利用しやすくなりました。

*仮想サーバ、ストレージ、Red Hat® Enterprise Linux®が今回の価格改定対象
*FJcloud-Oの東日本リージョン3/西日本リージョン3にて提供するメニューの価格を、最大63%値下げ。加えて、3年間の利用をコミットいただけるお客様に向け、さらに最大50%の割引が適用されるプランを新たに提供します。

今回の価格引き下げにより、クラウドへの段階的な移行や、移行後のオンプレミス・専用環境を含めた運用統合等、顧客の課題解決・IT環境の最適化支援など、よりクラウドサービスを導入しやすい環境を整えることで、DX加速に向けた顧客サポートを更に強化することを狙いとしています。

パブリッククラウドとプライベートクラウドの違い


「パブリッククラウド」は、あらゆる企業や個人に向けてクラウドコンピューティング環境を提供しているオープンな形態を指します。 専用のハードウェアなどを所有しなくても、利用したい人が必要な時に必要なだけ自由にサーバーやネットワークリソースを使えるシステムです。
これに対して「プライベートクラウド」は、企業や組織が自社専用のクラウド環境を構築し、社内の各部署やグループ会社に提供する形態を指します。プライベートクラウドは、組織のポリシー上、個人情報などを社外に出すことができない企業でも利用可能なところがメリットです。

(参考)
基幹システムを支える信頼の国産クラウド
FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O
https://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/fjcloud/-o/

「FJcloud-Oの価格を最大63%引き下げ」
https://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/fjcloud/-o/price-reduction/



クラウド上でパワーを発揮するプリザンター


プリザンターは、動作が軽くて汎用性が高いことや、非技術者でもローコードで業務アプリが開発できることから、企業に採用される事例や他の業務システムから移行する事例が増えています。企業に積極的に採用されている理由の一つが、オンプレミス、クラウドいずれの環境でも利用可能な点です。これまでに見てきたように、企業のクラウド利用が多くなるにつれて、「FJcloud-O」などのクラウド環境におけるプリザンター利用の強みにも注目が集まっています。


クラウド環境でプリザンターを利用「Pleasanter powered by FJcloud」


クラウド環境でプリザンターを利用するソリューションのひとつとして、クラウドサービス「Pleasanter powered by FJcloud」が用意されています。
高い可用性と24時間365日の万全なセキュリティ対策が施された「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」上でプリザンターのサービスを組み合わせて稼働することにより高い相乗効果が生まれ、FJcloudの高信頼性と様々な業務に対応できるプリザンターの汎用性を合わせて活用することができます。
これに加えて「Pleasanter powered by FJcloud」ではインプリムが独自に提供するクラウドサービス(Pleasanter.net)では制限されている、様々な拡張機能を制限なしで利用することができますので、独自のSQLを実行する、標準機能では実現できないUIカスタマイズを可能にするなど、複雑な要件にも対応することができます。
また、データの自動バックアップはもちろん、プリザンターのサポートサービスを利用することができますので、安心して、業務アプリの運用を開始することができるようになりました。
さらに「FJcloud-O」が低価格化したことにより、プリザンターのEnterprise Edition(従来月4万円)が無料になるなどのメリットが生まれてきています。

*Enterprise Editionとは
プリザンターには、オープンソース版のライセンス「AGPL」では利用が困難なケースにおいて、「商用ライセンス」として提供されるプリザンター「Enterprise Edition」が用意されています。分類、数値、説明などの各入力項目を合計最大900個まで拡張可能になります。

DX化の推進や、社内ツールの刷新や統合、テレワーク・リモートワーク中のプロジェクト管理やクラウド環境での情報共有に課題を感じている企業には、「Pleasanter powered by FJcloud」は最適のソリューションと言えるでしょう。


(参考)
FJcloudで稼働している専用環境のクラウドサービス。
「Pleasanter powered by FJcloud」
https://cloud-direct.jp.fujitsu.com/pages/productinfo/1903