ユーザマニュアル

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2025/11/14

MANUAL

プリザンターとActive Directoryを連携する

## 注意事項 1. プリザンターでは組織コードをキーとして組織を取り込みます。組織コードが一致している場合、組織名が変わっていても同一の組織として上書きします。そのため、ADのユーザの部署名が変更されると、同期によりプリザンターの組織名が変更されます。 1. ADのセキュリティグループの同期を行うには、マイクロソフト社が提供するライブラリである「DirectoryServices」を使用する必要があります。プリザンターが、このライブラリを使用するには、以下の条件を満たす必要があります。 1. プリザンターがWindows環境に構築されている(Linux環境では使用できません) 1. Authentication.jsonの DsProviderは「null」に設定されている("Novell"が設定されている場合には動作しません) 1. プリザンターではADのセキュリティグループのobjectGUIDをキーとしてグループを取り込みます。そのため、グループ名が変わっていても同一のグループとして上書きします。ADのセキュリティグループを削除して、新しいセキュリティグループを同じ名前で作成した場合、objectGUIDが異なるためプリザンター上では別のグループとして新規に登録されます。 1. ADからプリザンターに同期されたユーザは、プリザンターからパスワードの変更を行うことができません。 1. ADと同期した組織、グループ、ユーザをプリザンター側で編集しないでください。プリザンター側で編集しても、再同期の際にAD側の最新情報で上書きされます。 ## 概要 プリザンターは**Active Directory**(以降ではADと略します)の**ユーザ**と**セキュリティグループ**を自動的に取り込むことができます。ユーザ情報や組織の情報がADで一元管理され、定期的に更新されている組織では、AD内のユーザ情報、セキュリティグループ情報を取り込むだけで、ユーザ管理を容易に行えます。 ### 1. ADのオブジェクトとプリザンターの管理情報の対応 プリザンターのアクセス制御を行う単位に、組織、グループ、ユーザがあります。これらはADから下表のとおり同期されます。 |ADのオブジェクト|同期されるAD情報|プリザンター| |:--|:--|:--| |ユーザに含まれる組織の属性情報|組織コード<br>組織名|組織| |セキュリティグループ|グループ名<br>所属する子グループ<br>所属ユーザ|グループ| |ユーザ|ログインID<br>名前<br>ユーザコード<br>組織<br>メールアドレス|ユーザ| ただし、**ADのユーザのパスワードは同期されません**。 ### 2. 組織の同期 ADのユーザに含まれる組織の属性情報を使って、プリザンターの組織を作成または更新します。組織を同期するには、ADのドメインコントローラーのサーバ上でADSIエディターを開き、設定ファイル[Authentication.json](/ja/manual/authentication-json)内のパラメータと下図のように紐づけてください。 ![](https://pleasanter.org/binaries/84066f86f60249279915dff563c67bf7) ADのユーザオブジェクトには、組織コードに該当する属性がありません。そのため組織コードは使用されていない他の項目に格納されたり、部署の属性に一緒に格納(610 総務部のように)されたりすることがあります。 ADに組織コードが格納されていない場合、**組織名を組織コードとして代用することが可能**です。その場合は"LdapDeptCode"と"LdapDeptName"の両方に"department"を設定してください。 #### 組織コードと組織名が1つの属性に格納されている場合 組織コードと組織名が1つの属性に格納されている場合など、属性の一部を切り出して同期することができます。文字列の一部を切り出す場合、パラメータ値に正規表現パターンを記述してください。 例えば、組織コードと組織名が「610 総務部」のように格納されている場合、1~3桁目を組織コード、空白が1つあり、5桁目以降が組織名というパターンで文字を切り出します。 以下は、変更部分のみの抜粋です。 ``` "LdapDeptCodePattern": "^.{0,3}", "LdapDeptNamePattern": "(?<=^.{4}).+", ``` ### 3. グループの同期 ADに登録されているセキュリティグループの情報を使って、プリザンターのグループを作成または更新します。組織を同期するには、[Authentication.json](/ja/manual/authentication-json)のパラメータ"LdapSyncGroupPatterns"に"(&(ObjectCategory=Group))"を設定してください。"LdapSearchRoot"で指定したOU配下のグループの全てが同期されます。 ![](https://pleasanter.org/binaries/3ae9a51d1cee4408adf3be788bb5d440) 以下は、変更部分のみの抜粋です。 ``` "LdapSyncGroupPatterns": [ "(&(ObjectCategory=Group))" ], ``` #### グループを絞り込む LdapSyncGroupPatternsに、検索フィルター構文を指定すると、グループを絞り込めます。検索フィルター構文の文法は、[マイクロソフト社のドキュメント](https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/adsi/search-filter-syntax)を参照してください。 ADからプリザンターに同期されたグループは、「グループの一覧画面」に表示されます。 ![](https://pleasanter.org/binaries/1d7c56fefe474312b82fae591c32f17a) ADからプリザンターに同期されたグループを開くと、下図のように[LDAP同期](/ja/manual/active-directory-sync)のチェックがオンになります。 ![](https://pleasanter.org/binaries/952d92ff491b443e8aea1f232756e91f) ### 4. ユーザの同期 ADに登録されているユーザをプリザンターのユーザとして取り込むことができます。ユーザを同期するには、ADのドメインコントローラーのサーバ上で「Active Directory ユーザとコンピュータ」のツールでユーザのプロパティを開き、「全般」タブと「アカウント」タブ内の情報と、[Authentication.json](/ja/manual/authentication-json)のパラメータ"LdapParameters"とを、下図のように紐づけます。 ![](https://pleasanter.org/binaries/40c2c94cfa9d485992c4ced9b5c9f81f) ADからプリザンターに同期されたユーザは、下図のようにユーザの一覧画面に表示されます。 ![](https://pleasanter.org/binaries/20656315106d45e8ac8b1e086e41ca04) ADからプリザンターに同期されたユーザを開くと、下図のようにユーザの編集画面が表示されます。 ![](https://pleasanter.org/binaries/7a98b5a323ba4e07a7abc07549a50862) 「メールアドレス」タブを開くと、下図のように同期されたメールが表示されます。 ![](https://pleasanter.org/binaries/988b2a3bc6024271bd1508b5a3e8dbb2) ### 5. 同期の設定 ADの同期は、設定ファイル[BackgroundService.json](/ja/manual/background-service-json)に設定したスケジュールに従って実行されます。 例えば、昼間の12時と深夜2時の2回実施したい場合には、以下のように設定してください。設定後はプリザンターの再起動が必要です。 ``` { ~~ 中略 ~~ "SyncByLdap": true, "SyncByLdapTime": [ "12:00", "02:00" ], ~~ 中略 ~~ } ``` #### 同期をテストする 同期のテストを行う場合は、以下のように実施してください。 1. [Authentication.json](/ja/manual/authentication-json)を開き、パラメータの値を設定してください。 2. [BackgroundService.json](/ja/manual/background-service-json)を開き、「SyncByLdapTime」に数分後の時間を設定してください。 3. プリザンターを再起動してください。 4. プリザンターの管理画面(組織、グループ、ユーザ)を開いて確認してください。 ## 関連情報 <div id="ManualList"><ul><li><a href="/ja/manual/authentication-json">パラメータ設定:Authentication.json</a><span>2025/02/06 up</span></li> <li><a href="/ja/manual/background-service-json">パラメータ設定:BackgroundService.json</a><span>2025/05/13 up</span></li></ul></article> <ul><li><a href="/ja/manual/active-directory-sync">プリザンターにActive Directoryのユーザ情報を同期する</a><span>2025/03/13 up</span></li> <li><a href="/ja/manual/active-directory-sync-script">プリザンターにActive Directoryのユーザ情報を同期する(外部スクリプト)</a><span>2025/03/13 up</span></li></ul></article></div><input id="SearchTextHidden" type="hidden" value="" />
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