プリザンターのバージョンアップ手順(Azure App Service)
## 概要
Azure App Serviceで運用しているプリザンターのバージョンアップ手順です。
## 前提条件
1. プリザンター 1.3 以前のバージョンから、プリザンター 1.4 以降へバージョンアップする場合、App Service上で.NETバージョンを.NET8に変更する必要があります。
## 注意事項
1. Enterprise Editionを使用し項目拡張を実施している場合には、「サポート契約者様向け提供コンテンツ」の「Enterprise Editionライセンスの適用方法 [マニュアル]」の手順に従ってバージョンアップを実施してください。
## 事前準備
1. 設定ファイルを修正している場合には、適宜バックアップしてください。設定ファイルはKuduで参照した場合、D:\home\site\wwwroot\Implem.Pleasanter\App_Data\Parameters\内にあるjsonファイルです。
## App Service で Kudu にアクセス
1. [Azure Portal](https://portal.azure.com/)に接続します。
2. App Service を開きます。
![image](/binaries/90ff8944d431483da62410cdf5f90100)
3. 作成済みの App Service インスタンスを選択します。
4. Kudu を開きます。[参考](https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/app-service/resources-kudu#access-kudu-for-your-app)
1. App Service の左側のメニューの"開発ツール"から「高度なツール」をクリック
![image](/binaries/9e9a929cb8174c9f81ac9a25479890c4)
2. 「[移動](/manual/table-record-move)」のリンクをクリック
![image](/binaries/8639e642c6ed4b07b1b86538b8394a9f)
3. Kudu のヘッダメニューから「Debug console」>「CMD」をクリック
![image](/binaries/8d9aeb33b8b94c62a787d8adca8360c8)
4. ディレクトリ一覧から「site」をクリックします。選択後、プロンプトが D:\home\site\wwwroot となることを確認します。
![image](/binaries/1082db49c78b49afbe9ce76636e83f8b)
## プリザンターのダウンロードおよび展開
1. [ダウンロードセンター](https://pleasanter.org/dlcenter)から、最新のリリースバージョンのダウンロードを行います。
2. 設定ファイルを編集するため、ダウンロードしたファイルを展開します。
## パラメータの再設定
1. 設定ファイル(.pleasanter\Implem.Pleasanter\App_Data\Parameters\*.json)を修正している場合には、再設定を行ってください。バックアップしたファイルをそのまま上書きすると**新しく追加になったパラメータが失われる**可能性がありますので、WinMerge等の差分ツールを使用して、変更部分のみを新しいパラメータファイルにマージしてください。
## App Service の停止
1. App Service にてインスタンスを停止します。
## App Service へのアップロード
1. 「pleasanter」フォルダに移動します。
2. 「Implem.Pleasanter」フォルダを「wwwroot」にリネームします。
3. wwwroot フォルダを zip 形式で圧縮し「wwwroot.zip」とします。
4. 「Implem.CodeDefiner」フォルダを「CodeDefiner」にリネームします。
5. CodeDefiner フォルダを zip 形式で圧縮し「CodeDefiner.zip」とします。
6. wwwroot.zip と CodeDefiner.zip を Kudu の Size をターゲットにドラッグアンドドロップし、展開されて格納されたことを確認します。
![image](/binaries/6a380563ed384537bce6539c052e7624)
## CodeDefiner の実行
1. Kudu のディレクトリ一覧から CodeDefiner を選択し、 プロンプトが D:\home\site\wwwroot\CodeDefiner となることを確認します。
2. 次のコマンドを実行します。
```cmd
dotnet Implem.CodeDefiner.dll _rds /p D:\home\site\wwwroot
```
## App Service の起動
1. App Service に戻り、インスタンスを起動します。