PURPOSE
無料で始めるワークフローシステム
稟議・申請の承認をOSSで
稟議・申請の
紙やExcelの申請書、メールでの承認依頼を、ブラウザで回せるワークフローに。申請・承認・差し戻し・決裁の流れを画面の設定で作れ、申請金額に応じて承認ルートを変えたり、承認した人と日時を記録したりできます。オープンソース(OSS)のプリザンターなら、利用者の人数を気にせず全社に広げられ、Community Editionなら無料で始められます。
こんなお悩みはありませんか
- 稟議書や申請書を紙で回していて、承認の印をもらうために社内を回っている
- Excelの申請書をメールで送って承認を頼んでいるので、どれが最新でいま誰が持っているのか分からない
- 申請の金額によって承認する人が変わり、ルートを間違えて差し戻しになる
- 誰がいつ承認したのか、後から確かめる記録が残っていない
- 承認待ちのまま止まっている申請に、誰も気づかない
- ワークフローの製品は利用者の人数ごとの料金で、全社員に広げると費用がかさむ
- 申請の項目や承認の段階を変えたいが、そのたびに開発会社に頼んでいる
申請から承認・決裁まで、一つの流れで
プリザンターは、業務に合わせて項目や画面を自由に作れるWebデータベースです。申請書のテーブルに、段階ごとのステータスと[承認][差戻]のボタンを持たせれば、申請から決裁・経理での処理までを一つの流れで回せます。ボタンはプロセスの機能で画面から設定でき、プログラムを書く必要はありません。
金額に応じて、承認ルートを変える
同じ[承認]ボタンでも、レコードの値によって行き先を変えられます。プロセスの条件で「金額が20万円以下」「20万円を超える」のように、ボタンを出す条件を決めます。ボタンを押せる人はアクセス制御で、ユーザ・組織・グループから選べます。スクリプトは要りません。
| ボタン | 現在の状況 → 変更後の状況 | ボタンを出す条件・押せる人 |
|---|---|---|
| 申請 | 申請待 → 課長承認待 | 申請者 |
| 承認(決裁) | 課長承認待 → 経理待 | 金額が20万円以下/課長・部長・役員 |
| 承認(一次) | 課長承認待 → 部長承認待 | 金額が20万円を超える/課長・部長・役員 |
| 承認(決裁) | 部長承認待 → 経理待 | 金額が100万円以下/部長・役員 |
| 承認(二次) | 部長承認待 → 役員承認待 | 金額が100万円を超える/部長・役員 |
| 差戻 | 各段階 → 一つ前の段階 | その段階の承認者。差し戻しの理由を入力必須に |
この設定は、マニュアルのFAQ:稟議申請などのワークフロー(承認プロセス)をプロセス機能で実現するで、項目の作り方から順に説明しています。デモ環境の「稟議申請の例」のフォルダで、実際の設定と動きを試せます。
段階ごとに、入力できる項目を変える
申請者が書く欄、課長が書く欄、経理が書く欄を、段階ごとに切り替えます。状況による制御で、ステータスごとに項目を入力必須・読取専用・非表示にできます。承認が済んだ申請の内容を、あとから書き換えられないようにするのにも使います。
| ステータス | 状況による制御の例 |
|---|---|
| 申請待 | 件名・金額・起案理由を入力必須に。承認の欄は非表示に |
| 課長承認待・部長承認待・役員承認待 | 申請の内容は読取専用に。その段階の承認者のコメント欄だけを入力できるように |
| 経理待 | 申請と承認の内容は読取専用に。経理の処理日とコメントを入力必須に |
| 完了 | レコード全体を読取専用に |
承認の欄の入力必須・読取専用の切り替え方は、FAQ:承認ワークフローにおける項目の制御を状況による制御で実現するにあります。
使う機能の対応表
どれもプリザンターの標準の機能です。各行からユーザマニュアルの該当ページに移れます。
| やりたいこと | 使う機能 |
|---|---|
| 申請・承認・差し戻しのボタンを付ける | プロセス |
| 金額などで承認ルートを分ける | プロセスの条件 |
| 承認できる人を絞る | プロセスのアクセス制御 |
| 承認した人と日時を記録する | プロセスのデータの変更 |
| 申請番号を自動で振る | プロセスの自動採番 |
| 差し戻しの理由を入力必須にする | プロセスの入力検証 |
| 次の承認者に知らせる | プロセスの通知 |
| 段階ごとの入力制御、承認後の編集の制限 | 状況による制御 |
| 誰がいつ何を変えたかを追う | 変更履歴 |
| 見積書や領収書を添える | 添付ファイル項目 |
| 承認済みの申請を会計などのシステムへ渡す | API(複数レコード取得) |
次の承認者に知らせて、止まっている申請をなくす
承認の証跡を残す
[承認]ボタンを押したときに、データの変更で、押した人の名前と押した日時を、その段階の「承認者」「承認日」の項目に自動で入れられます。申請番号も、[申請]ボタンを押したときに「20261002-0001」のような書式で自動で採番できます。
レコードを更新するたびに変更履歴が残り、誰がいつ何を変えたかを後から追跡できます。決裁のあとは状況による制御で申請の内容を読取専用にし、完了したらレコード全体を読取専用にすれば、承認した内容が画面から書き換えられることを防げます。
ただし、次の点は運用で決めておきます。
- 変更履歴の復元・削除は、テーブルの履歴の設定で許可したときだけ使えます。削除にはサイトの管理権限が要ります
- 状況による制御の読取専用は、インポート・一括更新・APIでの更新では効きません。これらを使える人を権限で絞ります
内部統制や監査に使える承認の記録を残す仕組みを作ることはできますが、プリザンターは法令や規格への適合を保証する製品ではありません。東洋アルミニウムでは、承認者を上長だけに設定することで、インシデント対応の承認の証跡をIT統制の観点で担保しています。
スマートフォンからも、申請・承認できる
- スマートフォンやタブレットのブラウザから入力できます。画面はレスポンシブ表示に対応しています(Mobile.json)。出張先や外出先から、承認待ちの申請を開いてボタンを押せます
- 領収書や見積書は、添付ファイル項目にそのまま添えられます。写真を撮って、その場で申請に貼ることもできます(レコードに画像を登録)
- 専用のアプリを入れる必要はありません。社外から使う場合は、ネットワークと認証の設計を情報システム部門で決めます
技術者向け:APIとサーバスクリプトで作り込む
画面の設定で足りないところは、APIとサーバスクリプト(「サーバースクリプト」とも表記されます)で補えます。会計や人事のシステムとの連携は標準の機能ではなく、APIを使って作るものです。
例1:決裁が済んだ申請を、ほかのシステムで受け取る(API)
会計システムへの連携の仕組みから、複数レコード取得APIを呼んで、ステータスが「完了」(コード900)の申請だけを取り出す例です。APIキーは事前に作成しておきます。取り出したデータを会計システムに登録する部分は、相手のシステムの仕様に合わせて作ります。
curl -X POST "http://{サーバ名}/api/items/{サイトID}/get" \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{
"ApiVersion": 1.1,
"ApiKey": "{APIキー}",
"View": {
"ColumnFilterHash": { "Status": "[\"900\"]" }
}
}'
マニュアル:複数レコード取得API/APIキー
例2:申請者の部署から、承認者を自動で入れる(サーバスクリプト)
申請者が所属する部署の課長を、承認者の項目に自動で入れる例です。課長のユーザをグループ(ここではグループID 3)にまとめておき、そのメンバーの中から、申請者と同じ組織の人を選びます。条件は「レコード読み込み時」にします。組織図の変更に合わせてグループのメンバーを直せば、スクリプトを書き換えずに済みます。
// 申請者と同じ組織にいる課長を、承認者(ClassB)に入れる
const managerGroupId = 3; // 課長のグループ
for (const member of groups.Get(managerGroupId).GetMembers()) {
if (member.UserId > 0) {
const user = users.Get(member.UserId);
if (user.DeptId === context.DeptId) {
model.ClassB = user.UserId;
break;
}
}
}
金額に応じて部長・役員まで承認ルートを組み立て、承認のたびに次の承認者へ回す一式は、FAQ:稟議申請などのワークフローをサーバスクリプトで実現するにあり、サイトパッケージで取り込んで試せます。
マニュアル:groups.Get/GetMembers/users.Get/実行条件
使えるテンプレートと、承認の流れの足し方
よく使う申請書は、標準のテンプレートから項目のそろったテーブルを作れます。テンプレートに入っているのは項目までで、承認の流れ(プロセスと状況による制御)は自社の決裁規程に合わせて足します。
| 申請 | 始め方 |
|---|---|
| 稟議 | 標準のテンプレート「稟議申請」。設定済みの流れは、デモ環境の「稟議申請の例」で確かめられます |
| 経費・出張・通勤費 | 標準のテンプレート「立替経費精算」「出張費精算」「通勤費申請」 |
| 勤怠 | 標準のテンプレート「休暇届」「時間外勤務」 |
| 施設 | 標準のテンプレート「会議室利用申請」 |
| そのほかの申請 | 記録テーブルを元に自社の申請書の項目で作ります。いまのExcelの申請データはCSVで取り込めます(レコードのインポート) |
全社員に広げても、ずっと無料で
- 日本国内で開発されているオープンソース。Community Editionは、利用者の人数や期間の制限なく無料で使え、商用利用もできます。申請する人が全社員でも、人数を気にせず広げられます
- 自社のサーバー(オンプレミス)や、自社で管理するAWS・Azureなどに構築できます。申請の内容を社外のクラウドに出したくない場合にも使えます
- WindowsとLinuxのどちらでも動き、実行環境は.NET 10、データベースはPostgreSQL・SQL Server・MySQLから選べます。Dockerのコンテナでも動かせます
- 検証の環境で作った申請のテーブルは、サイトパッケージで本番の環境に移せます
全社の申請の基盤として使うなら
申請と承認は、全社員が使い、止まると業務が進まなくなる仕組みです。全社で運用するなら、組織とアカウントを社内の仕組みとつなぎ、開発元に聞ける体制を用意すると安心です。
- 組織と役職:承認者の指定に使う組織とグループを、社内の組織図に合わせて作ります
- 権限:サイト・レコード・項目の単位で、見られる範囲と変更できる範囲を決められます(レコードのアクセス制御・項目のアクセス制御)
- 認証:LDAP認証(Active Directoryなど)やSAML認証で、社内のアカウントのままログインできます
- 困ったときに聞ける:有償の年間サポートサービスで、日々の操作や設定のQ&A、トラブル時のサポート、サンプルスクリプトの提供を受けられます
- 大規模な運用:全社で使うときの応答性能を支える大規模運用サポート機能を、年間サポートの契約プランに応じて使えます
決裁規程に合わせた承認ルートの設計や、会計システムとの連携、いまの申請データの移行などをまとめて頼みたい場合は技術支援サービス、社内で作れる人を育てるにはトレーニングがあります。
システム開発会社・ソフトウェア会社の方へ:お客様の申請業務を電子化する
このページの仕組みは、プリザンターの標準の機能とスクリプト・APIで作れます。お客様の決裁規程や申請書に合わせたワークフローとして提案・構築でき、利用者の人数ごとのライセンス料が無いので、全社員が使う申請の仕組みでも費用を抑えた提案ができます。認定パートナー制度では、開発元の支援を受けながら、導入支援やユーザーサポートを自社のサービスとして提供できます。
お客様の側で構築を任せたい場合は、150社を超える全国の認定パートナーから、業種や地域で探せます。申請書を決まった書式のPDFで出力したい場合は、認定パートナーが提供している帳票出力のソリューションと組み合わせられます(FAQ:入力したデータを帳票に出力して印刷したい)。
導入の流れ
プリザンターが向かないケース
次のような場合は、ワークフロー専用の製品やSaaSのほうが適している場合があります。
- 申請書を決まった書式のPDFの帳票で出力したい:標準の機能にはありません。認定パートナーの帳票出力のソリューションと組み合わせます
- 電子署名や電子契約まで一つの製品で完結させたい:標準の機能にはありません
- 代理承認・後閲・組織図からの承認者の自動の割り当てなどを、設定だけですぐに使いたい:承認者の自動の割り当てはサーバスクリプトで作ります(例2)。ワークフロー専用の製品が持つ細かな決まりは、自社で作り込みます
- サーバーを運用する体制がない:オンプレミスでは、構築・バックアップ・バージョンアップを自社で行います。認定パートナーに任せることもできます
ワークフローのよくある質問
プログラミングなしでワークフローを作れますか?
はい。申請・承認・差し戻しのボタン、金額による承認ルートの分岐、承認できる人の指定、通知、段階ごとの入力制御は、どれも画面の設定で作れます。申請者の部署から承認者を自動で決めるなど、設定で足りないところはサーバスクリプトで補えます。
マニュアル:ワークフローをプロセス機能で実現する
いまのExcelの申請書を移せますか?
はい。申請書の項目でテーブルを作り、過去の申請のデータはExcelからCSVで書き出して取り込めます。申請書の見た目そのものを画面に再現するのではなく、項目を入力する画面になります。
マニュアル:レコードのインポート
差し戻すときに、理由を必ず書いてもらえますか?
はい。プロセスの入力検証で、[差戻]ボタンを押すときだけ、コメントの項目を入力必須にできます。更新のたびにコメントを必須にして履歴として残す方法も、マニュアルのFAQにあります。
マニュアル:プロセスの更新時にコメントを必須にする
TeamsやSlackに承認の依頼を知らせられますか?
はい。ボタンを押したときに、メール・Teams・Slack・LINE WORKS・Chatworkなどに知らせられます。使う通知の種類は、サーバーの設定(Notification.json)で有効にしておきます。
マニュアル:プロセスの通知
費用はかかりますか?
オープンソースのCommunity Editionは、利用者の人数や期間の制限なく無料で使え、商用利用もできます。サーバーの費用は別にかかります。開発元に質問できる年間サポートサービスは有償です。クラウド版のPleasanter.netは3名まで無料です。
2つのエディションの違い
電子帳簿保存法や内部統制の要件を満たせますか?
プリザンターは、法令や規格への適合を保証する製品ではありません。承認した人と日時、変更履歴を残す仕組みを作ることはできます。求められる要件を満たしているかは、自社の規程と監査に合わせてご判断ください。
申請・承認の導入事例





お役立ちコンテンツ
プリザンター(Pleasanter)をより便利に活用するための学習・サポート情報をまとめています。
初心者から運用担当者まで、実践に役立つノウハウや事例をご紹介。
-
お悩み解決動画
皆さまからお寄せいただいたプリザンターのお悩みを動画で解決します。
-
関連ブログご紹介
プリザンターに関連したバラエティに富んだブログ記事の新着をお届けします。
-
ユーザマニュアル
はじめて触る方向けの基本説明からカスタマイズに必要な開発者向け情報まで。
プリザンターの導入をご検討中の方へ
いまの申請書と決裁規程をどう移せるか、承認ルートの作り方や費用、進め方など、お気軽にご相談ください。
